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Maintenance at home

折りじわのついた傘をお手入れ!

傘を長く使い続けることで、生地に折りじわができた、水の弾きが悪くなってしまった!なんてことはありませんか?
そんなとき、大切ないい傘を長く愛用していただくために自宅でできるお手入れ方法についてお教えいたします。

折りじわのついた傘をお手入れ!

傘生地には一般的に「撥水」加工が施されています。フッ素を用いることで傘に撥水性をもたせ、生地に水が付いたときにコロコロと水滴が転がります。傘の生地に撥水加工をすることで、蓮の葉のようにとても細かい大量の繊維が立っているようになり、水滴を支え繊維が水に濡れるのを防いでくれるのです。

水の弾きが悪くなる原因は、この繊維が寝てしまい表面に凹凸がなくなってしまうためです。
この対処法が“アイロンをかける”こと。フッ素の撥水加工に熱をかけることで、寝ている繊維を起こし、撥水効果を復活させることができます。 

ここからは、詳しいアイロンのかけ方やポイントについてご説明します。

準備するもの

・折りじわのついた傘
・アイロン(家庭用のアイロンでOKです)
・アイロン台

1. 設定はドライで当て布はしない

スチーム機能は使わず温度の設定は低温で行いましょう。高温にしてしまうと生地が溶けてしまうこともあるため注意しましょう。また、16本骨傘など骨の数が多いものは骨と骨の間がせまいため、小さいアイロンを使うことをおすすめします。

2. 当てるのは裏面だけ! 生地に合わせて傾ける

左手で中棒を持ち角度を調整しながら、右手でアイロンを持ち1コマずつ傘の内側に折りじわを取るようにアイロンをかけていきましょう。

生地に合わせて傾けながら、露先の口の部分はしっかりとかけていきます。

3. ネームタグは外に出す、留め具のところも避ける

ネームタグのコマは下に敷いたままアイロンをかけてしまうと跡がついてしまうため、必ず外に出しましょう。留め具の金属の部分もアイロンをかけるのは避けて丁寧にかけていきます。

アイロンは何度もかければ良いというものではありません。
熱を加えることで、繊維が起き上がりますが完全にもとに戻るわけではないため1シーズンに1回程度を目安としてお手入れすると良いでしょう。

アイロンをかけた傘でお出かけしてみると、新品の頃のようにぱちぱちと音を立てて水を弾くのがとても気持ちよく感じられます。
みなさんの雨の日が少しでも楽しくなることを願っています。