1988年に劇場公開されたスタジオジブリ作品「となりのトトロ」。
劇中でさつきが初めてトトロと出会った際に手渡したあの雨傘を、この度弊社で作らせていただく機会を頂きました。
弊社職人のさまざまなこだわりを詰め込んだ「トトロの雨傘」は2020年8月14日より発売いたします。
一件シンプルな雨傘に、時代を超えて愛され続ける「となりのトトロ」の世界観を随所に落とし込みました。
傘づくりの原点に立ち返るだけでなく、モノづくりの未来につながる可能性をも予感させてくれる一本です。
【トトロの傘へのこだわり】
●8本骨傘
「となりのトトロ」の舞台である昭和30年前後に最も流通していた8本骨傘を採用しました。
この8本骨傘の特徴はやはり、機能性とデザイン性を合わせ持った奥深い魅力にあります。
微妙なカーブを計算して裁断した三角形の生地を深張りに仕立てることで、雨をよりしのぎやすい安心感のある傘になります。
また閉じて巻いたときの細いシルエットはスタイリッシュで、コーディネートの上でポイントとなり、全体のトーンを引き締めてくれるでしょう。
●生地
馴染みのあるトトロのイラストがワンポイントで入った生地は、創業150年を超える山梨県の生地メーカーにより織り上げられた別注生地です。
防水・撥水加工に加え、UVカット加工も施しております。
サテン織の光沢感は、薄暗い雨空の下でも軽やかにかつ高級感のある表情を見せてくれ、
ジャガード織りによるトトロの線描表現は、見る角度により浮き立ち方が変化します。
●手元
劇中に登場する傘の手元の風合いを目指し、傘生地の色に合わせた別注カラーで一本一本職人の手により丁寧に塗装しました。
楓の木目が浮き立つよう素材感を残した上で、光の反射率を高めるコーティング処理を施しています。
手もするたびにさりげなくきらめく青色が雨の日を楽しみにしてくれることと思います。
●どんぐりタッセル
どんぐり型の木玉が何とも可愛らしいタッセルは、木工職人の挽物加工で製作しました。
小さい形状の中にいかにどんぐりらしい表情を出すかが思いのほか難しい作業となりましたが、
上部にわずかな突起を施すことで朴訥としながらも愛嬌のある姿を浮かび上がらせることができました。
